江戸鎮座二百年記念事業
平成30年、水天宮は江戸鎮座200年を迎えました。
江戸鎮座200年記念奉祝祭

水天宮が、文政元年に久留米藩江戸上屋敷に鎮座してから200年となりました。久留米藩有馬家の邸内社としてお祀りしていた頃から、身分の隔たりなく多くの江戸の町民に親しまれ、明治5年に現在の場所に遷座してからも、ますます信仰は深く、首都圏外、全国各地からの参拝者も増えていきました。そして平成28年には約3年間のご造替事業が竣工し、免震構造を備えた安全な神社へと生まれ変わりました。
200年の長きにわたるその広大無辺のご神徳に感謝を込めて節目の年をお祝いし、平成30年5月3日に奉祝祭を斎行いたしました。
平成30年5月3日 奉祝祭当日
準備(早朝)
前日夜から不安定な空模様で、当日の朝もしとしとと雨が降り続いていました。神楽奉納の舞台が濡れてしまわないようにブルーシートがかけられています。
参進(祭典開始 午前11時)
想いが届いたようです。日差しこそないものの、定刻には雨が上がりました。予定されていた神楽は行うことに決まりました。
国歌斉唱
ソプラノ歌手髙野久美子様による国歌斉唱に続き、祭典が始まりました。
修祓
祝詞
玉串奉奠
神楽奉納
雲が散り青空が見えてきました。舞を照らすように陽が射してきます。 晴姫様の和歌が元になった 神楽『 天 之 産 』は、一同が待ち望んでいた晴天の下、屋外の特設舞台にて華やかに奉納されました。
舞楽奉納
最後に 東京楽所 様に舞楽『 青海波 』をご奉納いただき、祭典をお納めしました。
江戸鎮座200年記念御朱印
平成30年の一年間、江戸鎮座200年記念御朱印を頒布いたしました。
(平成30年12月31日を以て頒布を終了しました。)
社殿および参集殿の御造替
江戸鎮座200年記念事業といたしまして、約三年をかけて社殿と参集殿の御造替を行いました。平成28年4月より新しい社殿にて皆様をお迎えしております。
神社建築様式の社殿と現代建築を取り入れた参集殿は、高度な意匠によって融和し、時代に即した神社へと一新しました。そして境内地一面には、最新技術の免震構造を取り入れると共に待合室の環境改善も行いました。
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遠景
水天宮前の交差点から見た境内です。左手前側が社殿、右奥側が参集殿、二つをつなぐ回廊部分は神札所と待合所があるガラス張りの建物となっています。
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社殿
白木を基調とした社殿は、錺金具の煌びやかな装飾や彫刻を施しております。また、ご祈祷を受ける参拝者の座席部分はより広くなりました。
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神札所
木の香りと照明の光によりあたたかみのある神札所です。こちらで、ご祈祷受付や御守頒布、ご朱印を承っております。
ご祈祷受付時間:午前8時~午後3時30分【但し戌の日は、午後4時まで】
※ご祈祷開始は9時からとなります。
御守頒布・ご朱印受付時間:午前8時~午後6時 -
待合室
明るく開放的な待合室では、多くの参拝者が座ってお待ちいただけるようになっております。また、待合室内では各所にモニターを設置し当社の由来、昭和初期の大祭映像等、ご覧いただけます。
※授乳室もございます。
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水天宮の免震構造のしくみ
当社の構造は、「免震装置」で支えられている免震構造であり、地震の時には、「揺れ」が軽減されます。大地震の時には、約60㎝程度、建物が水平方向に動くことを想定しているため、1階通路脇には、建物が動くスペースとして、約60㎝程度の溝形状の植栽帯を配置しています。
《地震発生時に注意していただきたい点》
免震建物は地震時の揺れは軽減されますが、次の点には充分注意して下さい。
- 当社の1階通路脇の溝形状の植栽帯付近では、立ち止まらないでください。
溝形状の植栽帯に落ちてしまい、建物に挟まれる危険がございます。
※大地震時には、建物が最大60㎝程度水平方向に動きます。 - 建物の周りや、溝形状の植栽帯には物を置かないでください。
大地震時に、免震構造の動きを妨げる可能性があります。 - 免震エキスパンションジョイントと呼ばれる1階通路と道路および歩道を接続しているブリッジ部分には、大地震時、立ち止まらないでください。
免震エキスパンションジョイントが動くため危険です。
- 当社の1階通路脇の溝形状の植栽帯付近では、立ち止まらないでください。
境内末社の建立
境内地の整備により、
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寶生辨財天・火風神社・秋葉神社・高尾神社
末社の例祭は境内にて下記の期日に斎行します。
神 社 例祭日 ご神徳 火風神社 1月 6日 火と風 高尾神社 3月 4日 雨 寶生辨財天 5月20日 芸、金運、学業 秋葉神社 11月18日 鎮火